自転車脳がファッションを語るとか

私もね、自転車乗り始めた頃はあの格好は理解出来ませんでしたよ。ええ。
“なんですかあのパンツ。シルエット浮き出てんじゃん。”
“いい年したオッサンがド派手な切り返しデザインの服とかいかれてるな。”
そんなふうに思ってた正常な脳の時代もありました。

それが今、わりと正常に近いと思われる、40越えた非正規雇用者のおっさん脳は随分と萎縮し、自転車脳が大半を締めてしまっています。

レーパンはある意味正装です。
もちろん下着なんか履きません。直です。ある意味パンツで外ウロウロしてるようなもんです。シルエットがあまり浮かばないのは自分でも不思議です。
足の毛もがっつり剃ります。
でっかいロゴの入ったジャージにも、なんの抵抗感もありません。

そしてこんなジャージが欲しくて、ここ数日ずっとポチるか悩んでいます。
CYCLINGTIME.comより

自転車は車道を走る最弱の乗り物なんだから、車道の強者である自動車から認知されやすいように派手な色のほうがいいんだよ。

そんな風に言われたこともあります。
まあ、たしかにそうです。

でもそれを言った方が、自動車を通行止めにして行われるヒルクライムレースで、普段以上にド派手なジャージを着てきた時、「あぁただの自転車脳の言い訳だ」と理解しました。
それも案外とスムーズに。
自分がすっかり自転車脳になっているのをハッキリと認識した瞬間でした。

そんな私に嫁は
「この服とこの服、どっちがにあう?」
と聞いてくることがあります。

そんな時はすっかり萎縮した、正常に近いとおもわれる、40をすっかり越えた頭部後退が著しいおっさん脳を覚醒させ、何とか考えるわけですが、どう考えても
「どちらを薦めても不満な顔をされる」だからといって「どっちもかわいいよ」は最悪。
という選択肢しか浮かびません。
これは脳の萎縮ではなく、嫁に対しての萎縮が含まれているせいかもしれません。

あれ、じんわり寂しくなってきた。
ジャージポチってもいいですか?

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